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2015年02月10日

憲法改正が俎上にのる前に危険な自民党憲法案を検証する必要がある。

*天皇権限の強化
天皇の国事行為は現行憲法では「内閣の助言と承認」
により行うことになっているが、自民党改正案では内閣
の助言と承認がはずされ、進言に変更されている。

これは内閣の意向を無視し、天皇が国事行為を行え
る可能性を容認するものであり、大幅な天皇権限の
強化を意図している。

*基本的人権の制限
現行憲法では国民の自由及び権利は常に公共の福祉
のためにこれを利用する責任を負うとなっており、公共
の福祉に反しない限り最大の尊重を必要とするとなって
いる。
自民党案ではこれが、常に公益及び公共の秩序に反し
てはならないとされ、公益及び公の秩序に反しないかぎ
り最大限に尊重されなければならないと変更されている。

つまり、公益という名目があれば、簡単に国民の権利を
制限できる方向を目指したものであり、政権側は個人や
地元の権利を無視して政策を進めやすくなることを意図
している。

*政府を縛るための憲法から、国民への恩恵としての憲法
 への変化
現行憲法は、例えば思想及び良心の自由は、これを侵し
てはならない、というように政府の行動を縛る内容だが、
自民党案は思想及び良心の自由は保障する、というよう
に、上から国民に対し権利を与えるような内容になってい
る。

*結社の自由の制限
自民党憲法案では公益及び公の秩序を害することを目的
とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすること
は認められない。としている。
公益とは何か、というのは視点により大きく異なる。これを
理由に結社の自由を制限すれば、実質的な政府の意図
に反する結社は認められなくなる。

*家族の相互扶助責任の強化
自民党案では家族は互いに助け合わねばならないと追加
されている。これは社会福祉の多くを家族に負担させる明
確な意図をもった変更である。家族はそれぞれであり憲法
で国民に押し付けることではない。




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posted by ドクター国松 at 10:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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