消費税増税延期でこの制度も延期になったが少額
の年金しかもらえない、低所得者に年金を加算する
という制度が決定している。
おかしな話である。最近特に年金というものに対す
る概念が混乱しているように思える。
たかじんNOマネーというテレビでも年金に関する議
論が行われていたが、そこに出演していたバカタレ
ントが年金も生活保護も商品券で支給すべきだと主
張していた。
生活保護は国家によって恩恵的に与えられるもので
あるが、年金は個人が将来に対する保険としてかけ
てきたものであり、個人が国家に対し請求権を有す
るものである。(実際はその資金が既に当時の高齢
者に対する年金として消費されていても、それは関
係ない)
生活保護費を商品券で支払うことは国家の判断で行
うことに異論はないが、国家との約束に基づき個人が
かけてきた年金を約束を破棄し商品券で支払うことを
決定する正当な権利は国家にはない。
それと同様に、年金受給額が少ないからと言って年
金額を加算することは許されない。
年金受給額が少ないのは、掛け金が少ないか、期間
が少ないか、のどちらかであり正当な理由に基づく。
生活を支援するなら年金ではなく生活保護で対応す
るのが妥当である。
年金を一部しか納めなくても、満額納入しても、加算
年金でほぼ同額となるのなら、真面目に納付してい
た者がバカを見る。
このような不公正な制度を採用することは年金制度
そのものへの不信感を一層加速させる。
過去の物価下落時の引下未済分の年金減額調整
といい、この低所得者への年金加算といい、民主党
の言いだしたことにはロクなものはない。
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