消費税再増税延期の意見が多くなるなかで、増税論
者や知ったかぶりの評論家とやらが最近言い始めて
いるのが、消費税再増税を延期することは、問題を先
送りするだけであり、何の解決にもならない、という主
張である。
「問題を先送りすることは問題の解決にならずむしろ
悪化させる。だから良くないことである。
消費税再増税を延期することは問題の先送りで
ある。
だから、消費税再増税は予定通り実施すべき」
これが増税論者の理屈である。
しかし、この理屈は肝心なところで間違っている。
それは、消費税を10%にしても日本の財政問題は何
の解決にもならないことである。
毎年40兆円以上不足する財源と1000兆円もの借
金を抱える日本の財政は消費税を10%にし12兆円
程度税収が増えたとしても何の解決にもならない。
だからといって消費税を30%まで引き上げても、経済
が悪化し予定通りの税収は得られず、問題解決にはな
らない。
つまり、増税以外の根本的な対策を講じることなしには
日本の財政問題は解決しない。
だとすれば、対症療法にもならない今回の消費税再
増税を延期したところで何ら問題の先送りにはならない。
むしろ、何の解決策にもならない消費税増税に拘り、
根本的な解決策を考えようともしない政府・財務省こそ
問題を先送りしている元凶ということができる。
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