政府はさすがに現在の経済状況を下方修正しはじめたが、黒田日銀は
いまだに、ゆるやかに回復しつつある、という立場を捨てていない。
現実の経済を肌で感じていれば、下方修正するはずだが、日銀総裁は
見たい現実しか見ない。
黒田だけでなく、過去においても日銀総裁は現実の経済を正しく認識せず、
頭の中だけの思い込みで何度も間違った手をうち日本経済を害してきた。
バブル期に日銀総裁を務めた三重野は、「日本の株価と地価を半分に下落
させると宣言し実行した。」
その結果、バブル崩壊後の悲惨な状況を招いたのであるが、少しでも経済
の実務を知っている者であれば、株や土地が半分に下落すればどうなるか、
簡単に予想できるが、三重野にはそれがわからなかったのである。
また、2000年8月には速水が一刻も早くゼロ金利を解除して、政策的な
フリーハンドをえるため、デフレがまだ続いていると反論する政府を押し切
って行ったが、その後、アメリカのITバブルが崩壊したあおりで我国も景気
が悪化し、結局、翌2001年春以降、実質的にゼロ金利を復活せざるを得
が悪化し、結局、翌2001年春以降、実質的にゼロ金利を復活せざるを得
なくなった。
さらに、金融危機に際し2008年10月に、主要国の中央銀行が協調して
利下げした時に、白川日銀だけが参加せず、円高が必要以上に進行し国
際優良企業の下請けをしている中小企業の倒産が増加し、日本経済は不
況に沈むことになった。
今また日銀の誤った現状認識のために消費税再増税が実施され、日本経済
が沈むことになれば、日銀の責任は万死に値すると言えよう。
日銀プロパーや財務省出身者が幹部の椅子を独占するシステムを徹底的
に解体する必要がある。
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