現時点でも老後破産の状態にある高齢者は100万人
とと言われている。(除く生活保護高齢者)
しかし、この人数は今後爆発的に増加しそうである。
元々日本の老後設計は以下の想定のものに築かれて
いた。
サラリーマンは定年まで勤務して老後は退職金と厚
生年金で働かなくても生活できる。
自営業者は老後も細々と事業を継続し、国民年金と
合算して生活できる。
しかし、この前提が大きく狂いつつある。
一つは退職金や年金の無い非正規社員の増加である。
彼らの多くは老後破綻に追い込まれる可能性が高い。
二つ目は自営業の不振である。
特に個人商店や小規模自営業については事業環境が
悪化しており、廃業や倒産が増加しており、国民年金を
受け取りながら事業を継続することは難しくなっている。
三つ目は退職金の減額と年金の減額である。
企業は様々な制度改革を実施し、退職金の支払いを減
らす方向に動いている。さらに政府はマクロ経済スライド
等の年金改悪を続けており、年金を受け取る年齢は延長
され、金額も実質的に年々減額されている。
このように、従来日本人の老後を支えてきたシステムは
崩壊しつつあり、自分の老後は自分で守らざるをえなく
なっている。
このまま推移すれば、10年後の日本社会は破綻老人で
溢れる悲惨な社会になりかねない。
はげみになりますので、クリックをお願いします