安倍のシナリオが大きく狂っている。金融緩和で円安
を実現し、輸出の増加で日本経済を復活させる。
これがアベノミクスの当初のもくろみであったが、現実
はそうはなっていない。
円安になっても日本の輸出が増えないのである。
海外に生産拠点を移している、ということに加え、日本
企業の競争力が衰え、この程度の円安ではライバル
の韓国・中国の企業に太刀打ちできなくなっている、
という事実を看過したのである。
GDPに占める割合からいっても、本来日本で重視すべ
きは内需である。実際アベノミクスにおいても株高政
策による内需の増加は日本経済に好影響を与えて
きた。
しかし、消費税増税政策を採用したことにより、個人
消費の増加は期待できなくなった。
円安政策による輸出増、企業業績の改善、賃上げ
による消費税増加の悪影響吸収、というシナリオが
完全に狂った現在、安倍政権のとるべき政策は次
の消費税増税の見送りだけである。
もし、官僚勢力の甘言にのり、次の消費税増税を強行
すれば、日本経済は悲惨なことになるだろう。
はげみになりますので、クリックをお願いします