乳製品の国際価格が一段安になった。供給が堅調な
半面、輸入国の中国の買いが一服しているためだ。
中国の買いが多い全脂粉乳の取引価格は下落が
始まる前の2月と比べてで4割安く、2年ぶりの水
準だ。
一方で日本では雪印メグミルクは8月1日出荷分から、
家庭用チーズ22品目を4.7〜14.3%引き上げる。
明治や森永乳業もバターやチーズの出荷価格を引き
上げる。
酪農家の減少で生乳の生産量が減っていることに加え、
昨夏の天候不順で乳牛のえさとなる牧草が値上がりし
ているためという理由である。
国際価格での下げは国内事情で全く反映されない。
日本農業を守るという名目で国民はこれだけ余分な
負担を背負わされている、という事例の一つである。
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