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2014年07月30日

高齢者の活用がうまくいかない理由

少子高齢化による労働力不足が日本経済に与える影響が
問題視されている。

その対策の一つとして安倍政権がうちだしたのが女性の活
用である。

一方で高齢者の活用も日本経済活性化のためには必要な
のだが、これにはあまり注目が集まっていない。

企業は定年延長や再雇用等を通じて、高齢者の雇用を維持
しているが、これは経済活性化策というよりは年金の支給開
始日の延長に伴い、嫌々やらされているものという性質が強い。

そしで実際のところ、高齢者の雇用延長が企業の活性化に繋
がっているケースは少ない。

その理由は簡単である。現在の雇用延長が高齢者のやる気を
鼓舞するようになっていないからである。

現在、多くの企業では60歳を超えて雇用を継続する時には、定
年延長であれ再雇用であれ、
1.役職をはずし同じ職場におく。給与は下がる。
2.同じ仕事を継続させるが給与は下げる
というケースが多い。
元の部下の下で働くのでは本人も上司も働きにくい。また、同じ
仕事をしているのに給与だけ下がったのでは、どうしても働く意欲
が低くなる。

これでは、高齢者の雇用は足を引っ張ることになっても企業の
活性化にはほど遠い。

高齢者を本気で活用するならば、敢えて彼らのノウハウが活か
せるような新しい職場に配置することが必要である。

年金までの腰掛に雇っておく、というような安易な雇用をすること
は高齢者にとっても企業にとっても百害あって一利なしである。

高齢者をどう活用すれば、企業にとって最大の利益を得ること
ができるのか、このことを真剣に考えていかないと日本の将来的
な労働者不足は解消されない。






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posted by ドクター国松 at 10:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本を元気にするには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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