規制改革会議の農業改革案を巡り、自民党の農業部会の幹
部は関係団体と協議し、中央会制度については「廃止」という
文言は避け、「新たな組織体制に移行する」として、実質的な
廃止か存続かあいまいにすることで理解を求めた。移行期間
は「適切な移行期間を設ける」と具体的な年数は盛り込まれ
ない見通しである。
本気で農業改革や農協改革をやる気のない自民党らしいあ
いまいな決着となりそうである。
しかし、これは自民党側の大勝利であることは間違いない。
まず、中央会の生殺与奪の権を握ることで、TPPでのアメリカへ
の譲歩の最大の障害となっている農協グループに強力な圧力
をかけることが可能となる。
また、中央会の命運を握りつつ、中央会の農協グループへの
指導力は温存させることで、次の選挙においては農協グループ
に自民党支援をさせることが可能となる。
はげみになりますので、クリックをお願いします