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2014年05月22日

消費税増税の影響は、本当に軽微なのか?

マスコミで消費税増税の影響は思ったより少ない、との論調
が目立つ。
その根拠として挙げられているのが、増税前の駆け込み需要
の反動による買い控えが思ったより少なかったことである。

しかし、本当にそうだろうか。
駆け込み需要の反動や増税後の買い控えは発生しても一時的
なものである。一方、消費税の本当の悪影響は増税による価格
上昇で日々の恒常的な消費そのものが減少することである。

今回増税局面においては、円安による輸入品価格の上昇に加え
消費税増税分が転嫁されることで、多くの品目において徐々に価
格が上昇している。

一方で収入面では、一部大企業や一部業界においては賃金上昇が
見られるものの、全体としてはそれほどの賃金上昇は見られない。

年金生活者に至ってはむしろ収入が減少している。

収入が増えない一方で物価が上昇すれば、個人の対策としては消費
量を減らさざるをえない。

そして。この影響は恒久的なものである。

個人消費の影響は直接的に日本経済に悪影響を与えるだけでなく、
今後発生する可能性のある経済危機に対する日本経済の抵抗力を
低下させる。

一時的な反動減が少なかったことをもって、今回の消費税増税の
悪影響を軽微とするような判断は時期尚早である。


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posted by ドクター国松 at 10:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消費税 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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