毎日新聞が「縮む経常黒字 財政健全化が急務だ」と言う社説
を載せているが、そのあまりに空虚な中身にあきれてしまう。
まず、赤字の現状を述べ、貿易赤字は長期化が予想される。政
府は経常収支の赤字化も視野に入れ、政策対応することが必
要だ、と結論づけている。
その後、貿易赤字を減少させるための提言でもくるのかと思えば
いきなり、「まず全力で取り組まなければならないのは財政健全
化だ」とつづく。
経常赤字で国内での資金調達が難しくなるので、財政健全化が
必要だという理屈である。
そんなことは新聞に言われなくても解っている。しかし、高齢化する
国民生活とのバランスを考慮すれば、財政のプライマリーバランスを
均衡させるほどの支出の削減も増税も困難であり、そのための方法
が発見できていないところに日本の問題があるのである。
意味のない空虚な言葉を勿体ぶって下々に訓示するような新聞の
社説など、それ自体が無意味である。
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