安倍総理大臣の靖国神社参拝などを念頭に「歴史の流れ
を逆行させることは決して許さない」と述べて、日本を強くけ
ん制した。
日中の対立は表面的には尖閣を巡る領土問題という形を
とっているが、実際のところはアジアの中でかって唯一の
存在であった日本とそれにとって代わりつつある中国の
争いであり、この争いは決定的に決着がつくまで長期にわ
たり継続する可能性が高い。
中国が依然として経済的にも軍事的にも興隆する一方で
日本がこのまま停滞を続けていると(消費税増税の結果、
アベノミクスが失敗し再び 停滞する可能性は極めて高い)
10年以内に中国が尖閣で決定的な行動に出る可能性は
高い。
その時、日本が尖閣を維持できる可能性は低い。
尖閣をめぐる局地戦で自衛隊が勝利を得ることができても、
日本は尖閣を維持できない。
中国人民解放軍の羅援少将は次のように言っている。
「中国と日本が戦争になったら、中国軍による大量のミサイ
ル攻撃により日本は火の海になる」
「国土が広い中国と違って国土の狭い日本は戦争における
持久力はない」
「1000発以上の日本に照準を合わせているミサイルを保有
している中国は余裕を持って日本に勝利することができる」
ミサイルというのは非核弾頭を搭載した長射程ミサイル(東
風21型弾道ミサイル、東海10型長距離巡航ミサイル、長剣
10型長距離巡航ミサイルなど)である。人民放軍が少なくとも
700〜800発の対日攻撃能力を持った各種長射程ミサイルを
保有していることは真実であり、それらのミサイルの配備数は
日に日に増加しているが、日本は中国本土を攻撃する一発の
ミサイルも持っていないだけでなく、これらのミサイル攻撃を防ぐ
迎撃ミサイル網も保有していない。
局地戦で勝っても中国にミサイル攻撃をちらつかされれば、日本
は尖閣を手放すか国土を火の海にされるか、という選択を迫ら
れる。
これに対する日本政府の姿勢は、「我々にはアメリカのバックが
ある。中国が日本を攻撃すれば、アメリカが代りに中国を攻撃する
だら、中國が本気で日本にミサイル攻撃をしかけるはずがない。」
というものである。
ロシアがウクライナに進駐しても、EUもアメリカもロシアと戦争をする
気はない。
中国が日本を攻撃した時にアメリカは戦争覚悟で中国を攻撃
するだろうか?
アメリカと中国の全面戦争よりも、尖閣が大切だとはアメリカは
判断しないだろう。アメリカは中国と戦争するぐらいなら、日本
に尖閣放棄を勧めるだろう。
日本を守るミサイル防衛網は日本自身が保持しないと国土
を維持することはできない。今はそんな時代である。
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