い。
何故、今頃なのかと不思議に思うのは私だけではないだろう。
もし、南京大虐殺が中国人の心に残る大事件であったなら、
中華人民共和国が成立した直後に設定していてもおかしくない。
それが、77年も経過した今日、何故設定されるのだろう。
日中の国交が無く、中国側に日本に対し何の遠慮もない時代
に設定しなかったということは、中国国内で南京事件はそれほ
ど関心を引く大事件ではなかったということだ。
さらに、日中の国交が回復して42年間においても、中國側が
南京事件を大きく問題視しはじめたのはつい最近のことである。
今頃設定されるということは、これを政治利用しようとする意図
以外のなにものでもない。
中國には南京事件よりさらに大きな虐殺事件がより近い過去に
あるが、これについては目を瞑っている。
毛沢東による6000万人を超えると言われる文革大虐殺をこそ
中國は問題にすべきであり、77年もたって南京大虐殺の国家
追悼日をつくるのであれば、文革大虐殺の追悼日をこそつくる
べきであろう。
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