治システムという記事を書かれているが、その通りだと納得
した。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39788?page=2
柯氏は次のように指摘している。
「日本の大企業の社長人事は決して民主的に決められるもの
ではない。同じ年次の候補者のなかから誰を次期社長にす
るかを決めるプロセスは、中国政治と同じぐらい曖昧かつ複
雑な過程である。」
「日本の大企業の社長は従業員によって選ばれているものでは
ない。かといって株主総会で選ばれてもいない。建前では、取
締役会で社長が選出されることになっている。」
「大企業の取締役会は中国共産党中央の常務委員会に相当す
る組織である。周知のとおり、多くの場合において取締役会が
開かれる前に、次期社長の人事はすでに決定されている。
取締役会は次期社長人事を承認する組織に過ぎない。」
「それは、中国共産党トップの人事を決めるプロセスと酷似して
いる。すなわち顧問や相談役などの長老たちの話し合いで人
事が決められているのである。」
そしてそのトップ選出システムこそが日本低迷の原因であった
と指摘している。
「日本の大企業の社長が改革を断行できず、十分な実績をあげ
られないのは、往々にして自らを指名してくれた先輩に改革を阻
まれるからである。
日本の大企業は思い切った改革を断行できなかったため、失わ
れた20年を喫した。」
まさに同感である。
ただ、中國共産党と日本の大企業の違いを一つ指摘すれば、
中国共産党は概ね有能な指導者を選出することに成功して
いるが、日本の大企業は無能な指導者を輩出していることで
ある。
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