国民の期待感は乏しい。
民主党の前例で明らかになったように、自民党とはっきり異
なる理念を持ち、かつ現実を客観的に把握しそれに対応で
きる能力を有する野党でないと、政権をとっても現実に対応
できず自らを見失い、結果的に官僚に操られるだけである。
自民党と対決し、新たな日本を築く新政党は以下の要件を備
えていなければならない。
一つは国民生活重視である。
グローバル資本主義に寄り添い、国民生活より企業の競争力
を重視し、中産階級の没落を黙認し、国民の二極分化を許容
する自民党に対し、安定した中産階級を国の基礎におき、その
前提のもとで日本経済を安定成長させる道筋を描くことのでき
る政党でなければならない。
もう一つは安全保障であるが、
現実を無視した教条主義的な平和主義に拘るのではなく、世界
の情勢とアジアの現実をにらみ、平和で安定した発展を続ける
にはどの程度の軍事力が必要で、とのような外交政策をとるこ
とが最も良いか、合理的に判断し国民を説得できる政党でなくて
はならない。
財政再建においても、
根本的な解決方法としての30年後の人口構造の改善を最終的
な目標におき、そのために今何をすべきかを明確に定め実行で
きる指導力と、それまでの途中経過として財政の破たんによる社
会困難と国民の老後生活の安定のバランスをとりながらどう舵取
りするかについて、明確に国民に説明できることが必要である。
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