は家族が責任を持って行なうべし、どうしてもできないときだ
け政府が助力する。
生活に困った親や子供は家族が養うべきである。国は家族
が頑張ってもできないときだけ支援する。
という具合である。
大家族が寄り添って生活し、国に負担をかけなかった古き良き
家族が自民党の理想である。
しかし、一方で自民党はグローバル資本主義の台頭に適応
するために、夫と専業主婦と子供という家庭像を否定し、妻
も夫と同様に働くことを期待している。
これは大いなる矛盾である。
大家族が崩壊し夫婦二人の家族が中心になったのは、資本主
義の発展で家業で働く世帯が減少し、勤労者として働く者が増
えたからである。
職住一致が崩れたことにより大家族は崩壊し、夫婦二人の世帯
が主流になった。
グローバル資本主義は、夫婦共労働者として働くことでようやく生
活が可能となる賃金水準しか許容しない。結果として妻は労働市
場に投げ込まれ、政府もそれを推奨している。
夫婦が共に労働者としての役割を強制される中で、かろうじて
夫婦として同居できるのは、女性が補助労働力としての役割
に限定されているからである。
グローバル資本主義がさらに進展すれば男女ともフルに労働
することを要請されるようになる。現在でも夫の転勤による別
居家庭は多いが、今後は妻の都合による別居家庭が増加し、
男女が同じ住居に住むという夫婦関係は維持できなくなり、
自民党が期待しているような家族は日本から消滅することに
なる。
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