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2013年12月16日

自民党の好きな家族や家庭は、グローバル資本主義を推し進めれば崩壊する。

自民党は家族や家庭というのが好きである。高齢者の介護
は家族が責任を持って行なうべし、どうしてもできないときだ
け政府が助力する。

生活に困った親や子供は家族が養うべきである。国は家族
が頑張ってもできないときだけ支援する。
という具合である。

大家族が寄り添って生活し、国に負担をかけなかった古き良き
家族が自民党の理想である。

しかし、一方で自民党はグローバル資本主義の台頭に適応
するために、夫と専業主婦と子供という家庭像を否定し、妻
も夫と同様に働くことを期待している。

これは大いなる矛盾である。

大家族が崩壊し夫婦二人の家族が中心になったのは、資本主
義の発展で家業で働く世帯が減少し、勤労者として働く者が増
えたからである。

職住一致が崩れたことにより大家族は崩壊し、夫婦二人の世帯
が主流になった。

グローバル資本主義は、夫婦共労働者として働くことでようやく生
活が可能となる賃金水準しか許容しない。結果として妻は労働市
場に投げ込まれ、政府もそれを推奨している。

夫婦が共に労働者としての役割を強制される中で、かろうじて
夫婦として同居できるのは、女性が補助労働力としての役割
に限定されているからである。

グローバル資本主義がさらに進展すれば男女ともフルに労働
することを要請されるようになる。現在でも夫の転勤による別
居家庭は多いが、今後は妻の都合による別居家庭が増加し、
男女が同じ住居に住むという夫婦関係は維持できなくなり、
自民党が期待しているような家族は日本から消滅することに
なる。



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posted by ドクター国松 at 13:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | グローバル資本主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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