議員の親族が逮捕される事態に及んだ。
容疑は病院職員に報酬を支給し選挙に動員したことである。
しかし、少しでも自民党議員の選挙にかかわったことのある
人間なら誰でも、規模の違いこそあれ「こんなことはどこでも
やっている。」と感じているはずである。
自民党議員の多くは、医師会、農協、建築業界、その他各種
業界団体と密接に繋がり、その支持を受けている。
これらの団体や企業では従業員を、候補者の出陣式に出席さ
せたり、候補者のための電話攻勢、選挙事務所の手伝い、戸
別訪問に駆り出しているケースは少なくない。
徳洲会の場合は欠勤扱いとし後で報酬相当分を賞与に上乗せ
する方法をとったが、
交通費の発生しない地元では、実際は業務命令だが、有給休暇
をとり個人の意思で選挙の手伝いをしているという体裁をとってい
るケースも多い。
さらに、業務時間中に仕事を離れ電話勧誘をさせたり、営業と称し
戸別訪問をさせるケースも多い。
これらの支援活動は既得権勢力がその既得権を維持するために、
自民党議員に恩をうるための行動であり、議員本人がそれを指示
するわけではないが、当然のこととして容認している。
その意味で徳田議員のケースは親族自らが指揮をとり自らの支配
する組織を使っているという点では異例だが、中身は他の議員とそ
う変わらない。
脛に傷を持たない議員は稀であり、これを厳密に摘発されることは
自民党議員にとっては脅威である。
官僚に関係する各種法律が現実ものとなる今、東京地検が徳洲会
摘発に乗り出したことの意味は大きい。
過去何度も行われ見逃してきた公然の選挙違反を今なぜ摘発
するに至ったのか。
自民党議員に対する、警告の一環と見るのは考えすぎだろうか。
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