演説を行った。
成長戦略を重視した勇ましい内容になっている。しかし、気に
なるのは高齢者や弱者に対する配慮がほとんど感じられな
いことである。
確かに、社会保障についても謳っている。しかし、社会保障改
革が社会保障の充実ではなく、改悪であることは誰の目にも
明らかである。
医療、介護保険、公的年金について、受益と負担の均衡がと
れた制度へと、具体的な改革を進めてまいります。という言葉
の意味するところが負担を増加し給付を削減することであることは
自明の理である。
安倍政権は経営者に賃上げを要請し景気浮揚を図ることで物価
上昇や消費税増税を跳ね返し需要を拡大させ景気浮揚を図る
というが、約3800万人の年金生活者は完全に蚊帳の外である。
年200万円程度の年金収入で貯蓄を少しずつ取り崩しながら生
活する彼らはインフレや消費税引き上げで物価上昇する中で、
逆に年金収入を削減される。
年金制度や健康保険についても政府は国民を納得させるだけの
ビジョンを提示できていない。従来から行ってきたのはいつ終わる
とも予想できない改悪だけである。全人口の3割が先が見えない
状況の中、不安を感じながら日々の生活をおくらざるをえない状況
で安倍総理の言うような明るい未来が期待できるかは極めて疑問
である。
小手先の増税や国民負担だけでなく、日本の人口増を実現する根
本的な対策を提示できないかぎり、日本の再生はない。
はげみになりますので、クリックをお願いします