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2013年09月04日

無駄に多い研究費が業績改善に結びつかない日本企業の経営者の無能

JBPRESSに湯之上 隆氏による無駄に多い研究開発費と少
なすぎる設備投資という記事が掲載されている。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38592

そこでは以下のように日本企業の問題が指摘されている。

総務省の「科学技術研究調査」によれば、2011年度の日
本の官民合わせた研究開発費は日本のGDPの3.67%に
相当しGDPに対する割合としては韓国(3.74%)に次ぐ2位
となる。

ところが、企業が研究開発テーマを決める際に、ほとんど
市場調査やマーケティングを行っておらず、  世界市場の
ニーズ把握できない → ピント外れな製品開発をしてしまう
 → 事業化できない研究開発が6割を超える → 日本で年
間8.4兆円の研究開発費が無駄に消えていく → そして日
本にイノベーションが創出されない、という悪循環が起きて
いる。

また、半導体業界の事例を基に、以下のように結論づけて
いる。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式で無駄に研究開発をして、
その結果、的を外しまくり、売り上げと利益を食いつぶして、
設備投資ができないなどというのは言語道断であろう。

全く同感である。湯之上氏はマーケティング専門部署が無い
ことを原因の一つとして指摘されている。

これも大きな原因であるが、より根本的には経営力の欠如
につきる。
研究者というものは企業から方針を示されなければ、自分
のしたい研究を行うものであり予算はあればあるだけ使う。

経営者はマーケティングを行い、研究開発の方向性を示し
開発テーマを絞り集中的に資金を投入しないと効率的な研
究はできず、成果に繋がらない。

また、設備投資の少なさについて、湯之上氏は事業化に結
びつく研究が少なかったことを指摘されている。これは間違
いのない事実であるが、もう一つ大胆な設備投資に踏み切
れなかった経営陣の及び腰がある。

減点評価を生きのびてきた日本経営陣のリスクを取れない
体質が、同業他社のライバルの様子を常に伺い横並びでな
いと思い切った投資に踏み切れず、海外企業に後れをとった
大きな原因となっている。

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posted by ドクター国松 at 10:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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