なすぎる設備投資という記事が掲載されている。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38592
そこでは以下のように日本企業の問題が指摘されている。
総務省の「科学技術研究調査」によれば、2011年度の日
本の官民合わせた研究開発費は日本のGDPの3.67%に
相当しGDPに対する割合としては韓国(3.74%)に次ぐ2位
となる。
ところが、企業が研究開発テーマを決める際に、ほとんど
市場調査やマーケティングを行っておらず、 世界市場の
ニーズ把握できない → ピント外れな製品開発をしてしまう
→ 事業化できない研究開発が6割を超える → 日本で年
間8.4兆円の研究開発費が無駄に消えていく → そして日
本にイノベーションが創出されない、という悪循環が起きて
いる。
また、半導体業界の事例を基に、以下のように結論づけて
いる。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式で無駄に研究開発をして、
その結果、的を外しまくり、売り上げと利益を食いつぶして、
設備投資ができないなどというのは言語道断であろう。
全く同感である。湯之上氏はマーケティング専門部署が無い
ことを原因の一つとして指摘されている。
これも大きな原因であるが、より根本的には経営力の欠如
につきる。
研究者というものは企業から方針を示されなければ、自分
のしたい研究を行うものであり予算はあればあるだけ使う。
経営者はマーケティングを行い、研究開発の方向性を示し
開発テーマを絞り集中的に資金を投入しないと効率的な研
究はできず、成果に繋がらない。
また、設備投資の少なさについて、湯之上氏は事業化に結
びつく研究が少なかったことを指摘されている。これは間違
いのない事実であるが、もう一つ大胆な設備投資に踏み切
れなかった経営陣の及び腰がある。
減点評価を生きのびてきた日本経営陣のリスクを取れない
体質が、同業他社のライバルの様子を常に伺い横並びでな
いと思い切った投資に踏み切れず、海外企業に後れをとった
大きな原因となっている。
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