協和音が表面化してきた。
麻生副総理・財務相が早期の引き上げ判断を主張している
のに対し、閣僚からは「景気が腰折れし、税収が増えなけれ
ば意味がない」と慎重な見極めを求める声が上がっている。
財務省は、8月上旬に増税を前提とした中期財政計画を策定
した上で、早い段階で「首相の決断」を引き出したい考えだ。
財務省の消費税増税にかける情熱は尋常ではない。しかし、
その行き過ぎた情熱が日本経済を悪化させ、内閣の崩壊を
もたらしてきたのは否定できない事実である。
あんなに国民的人気のあった橋本龍太郎は消費税増税後の
不況で支持を失い、税収増も達成できず、国民に石もて追わ
れることになった。
菅に至っては財務省に踊らされ消費税増税を掲げて参議院
選挙で大敗北わ喫し、自らの政治生命を葬っただけでなく、
今日の民主党凋落の原因をつくった。
野田は財務省に洗脳され消費税増税法案の可決に情熱を
注ぎ成功させたが、結果的にその政治生命を失い民主党
を実質的に崩壊させ、歴史にその悪評を刻むことになった。
ことごとく財務省に踊らされた政治家はみじめな末路を迎えて
いる。
それで問題が解決すればまだうかばれるが、財政問題も
社会保障問題も消費税増税では解決の糸口さえつかめない
のが現実である。
安倍総理とその周辺はこの歴史的事実をよく吟味して決断
すべきである。
はげみになりますので、クリックをお願いします