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2013年07月18日

花王の中國戦略は致命傷になりかねない。

花王の沢田道隆社長は17日、上海市内で記者会見し、
2015年度までに中国市場の売上高を現在の3倍以上とな
る年間500億円に引き上げる意欲的な計画を明らかにした。

ベビー用紙おむつなどで需要が急増していると判断。「新技
術を使った新製品を日本より先に中国に投入する」などとして、
中国市場への傾斜を強める方針だ。

中國は一人っ子政策を変更しておらず、赤ちゃん用品なら
他のアジア諸国に注力した方がいいと思うが、これ自体は
間違いというほどのものではない。

地場代理店との提携関係拡大で、販売地域も広げる。という
戦略も悪くは無い。

根本的に問題で花王にとって致命傷となりかねないのは、
昨年、安徽省合肥に紙おむつ専用の新工場を完成させ、
中国の消費者向けの「メリーズ」生産を開始。新製品の研
開発も中国で進めている、ことである。

さらに来年には上海郊外で古紙再生利用技術の工場を完
成させるなど中國に撤退不可能な投資を行っていることである。

日中関係は今後悪くなっても良くなることは期待できず、最悪の
場合中国国内資産が没収されるリスクもある。

中國のシェアー拡大するなら日本で生産し輸出することで十分
である。そために政府も円安政策をとっている。

日中関係悪化のリスクを無視し、中国に新規に設備投資を実施
する企業の経営者はその判断ミスに対し法的に経営者責任を
追求されることになるだろう。



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posted by ドクター国松 at 10:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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