その理由は来年の消費税増税を延期しそうもないことにある。
自民党は景気回復を一番の目的に掲げている。であれば
来年の消費税増税は延期するのが当然である。増税が
景気回復の大きな障害になることは誰の目にも明らかだ
からである。
予定通り増税すべきと主張する者の論拠はきわめて不十
分である。
彼らは消費税増税が景気回復に与える悪影響には触れよ
うとせず、増税を延長すれば海外からの信頼を失い、国債
が暴落し金利が上がると主張する。
仮に増税を2年延長して失われる税収は20兆円程度であ
るが、1000兆円の負債が20兆円増えても日本の財政状況
がそれほど変化するわけではない。
問題はそれを口実に国際投機家が国債売りを仕掛けて
くることだが、依然として日本の国債の国内保有比率は高く、
日銀と政府が防衛すれば攻撃を撃退できないことはない。
何が何でも増税を予定通り実行ようとする勢力が自民党に
食い込み安倍総理もそれに流されそうである。
本来しっかりした野党がこの矛盾をつき消費税増税の延期を
争点とすべきであるが、民主党は増税の言いだしっぺであり
どうしようもない。日本維新の会は相変わらず消費税11%の
地方税化などというピントはずれなことを言っている。
共産や社民、みどりは論外だし、生活は小沢が信頼できない。
とすれば、今回は少々力量に疑問があるが、消費税増税延期
をはっきり明言しているみんなの党以外に投票できる政党はな
い。
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