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2013年03月26日

ユーロの問題は国家の経済へのコントロール機能が大幅に低下していることにある。

オランダの財務省がキプロス支援の下での銀行のリストラ計
画について、ユーロ圏銀行危機の解決に向けた新たなモデ
ルになるとし、銀行部門を整理する必要のあるその他の国も
リストラ実施を迫られる可能性があるとの考えを示した。

この結果、今後ユーロ圏各国政府が財政危機に直面すれば、
どの国の預金者も預金を失う危機に直面することが明らかに
なった。

以前スペインやイタリアが危機にも見舞われたときには銀行
の取付騒ぎはおこらなかったが、今後はユーロ圏のどの国で
あれ危機にみまわれ、EU各国の支援を受ける可能性が出た
だけで取付騒ぎが発生し金融機能はマヒするだろう。

資本主義は国家が企業を規制する修正資本主義に進化する
ことで、中産階級を生み出し繁栄してきた。しかし、現在グロ
ーバル企業が牛耳るグローパル資本主義へと転化すること
で企業に対する国家の影響力は低下し、結果として賃金低
下と失業の増大、中産階級の没落が生じ、資本主義国の社
会環境は激変した。

ユーロ圏の致命的欠点はさらに国家から財政や通貨政策の
自由を奪い、グローバル企業や国際金融資本の活動に対す
る対抗手段を奪ってしまうことにある。

結果、国家は自国の経済に対するコントロールを失い一旦
経済が悪化すると何ら有効な手をうつことはできない。

この不完全な体制を放置すれば、近いうちにユーロ圏から
大恐慌が発生しても何ら不思議ではない。



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posted by ドクター国松 at 14:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | グローバル資本主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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