ロを支援する条件として同国銀行の全預金に最大9・9%を
課税することをつきつけた結果、銀行取付の大騒ぎとなった。
EUは慌てて少額預金への課税を減額するよう条件を緩和
した。
以前からEUの財政再建病患者は極端な緊縮政策をとるこ
とで経済をより一層破壊し事態を悪化させてきたが、まだ目
が覚める気配はない。
今回のこで我々が学習すべきことは
預金という金融商品は元本保証の安全な商品ではなく、政府
の気まぐれで簡単に奪われるリスクの高い商品だという事実で
ある。
キプロスの例は日本と関係ない遠い国の話ではない。
アベノミクスは今のところ順調に見えるが、結局のところ景気
浮揚にも財政再建にも失敗するだろう。
その理由は簡単である。過去の失敗を何ら反省するとなく、
景気回復が軌道に乗る前にブレーキを踏むからである。
アベノミクスはまだ火をおこすための点火剤に火がつきはじ
めたにすぎない。2014年の段階ではまだ本格的に景気回
復の火がついていない。
しかし、自民党は予定通り消費税を増税する気満々である。
これでは過去と同じく景気回復の火は消える。
財政はさらに悪化し経済は冷え込む。次にくるのは預金封鎖
と新円切り替えによる財政再建であっても何ら不思議はない。
大切な金融資産は政府が自由に操作しにくい商品で持つのが
安全であることは歴史が証明している。
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