JBPRESSの湯之上 隆氏の技術流出は防止できるかという
記事を読めば技術が如何に盗まれたかが良くわかる。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37151
サムソンのCIAのような情報網とそれに協力した日本技術者
が今のサムソンを作り上げたのである。
もはや流出してしまった技術や過去の日本企業の栄光を
元に戻すことは不可能である。
今からできることは新しい技術を開発し、今度はその技術を
盗まれないようにすることである。
しかし、日本企業が過去の技術流出の反省をし、新規まき直し
の準備ができているか、というと疑問である。
湯之上氏は技術流出を止めることが難しい理由として次の
二つを挙げている。
1.日本では技術者があまりリスペクトされていない。企業
の中では、技術者よりも管理職の方が“偉い”と思われて
いる。
2.知恵と情報のような無形物に対して、日本人はあまり価値
を認めない。だから、もしも「その情報を100万円で買う」な
どと言われたら、喜んで売ってしまうのではないか
この点はいまだに多くの日本企業にあてはまる。社員の多くは
一技術者として生きることよりも管理職として肩書を上げること
を目指している。
また、待遇面で見ても未だに技術者よりも管理職の方が恵まれ
ている。
多くの日本人社員も企業も就活生も、能力よりも協調性の方が
社会人としてより必要と考えている社会では、新しい独創的な技
術も生まれにくく、技術者も評価されにくい。
評価されない技術者は安い価格でその技術を手放してしまう。
日本企業は口だけでなく、実際の待遇面で独創性と技術を評価
し報いる体制を整えることが必要である。
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