に日本にとってはプラスの方向である。
しかし、ものごとが少し良くなるとその足を引っ張るのが日本
のマスコミとそれに追随する評論家と称する人物の常である。
さっそく、アベノミクスによるバブル批判があちこちで聞かれる
ようになった。
池田信夫もそんな一人であり、さっそくJBPRESSに批判文書
を書いている。
その文書は「安倍晋三首相の演出した円安・株高の勢いが
止まらない。日経平均株価は12週連続で上昇し、1959年
以来の大相場になった。株価はここ3カ月で30%近く上昇し、
これはバブルのピークだった1988年の年間上昇率とほぼ
同じだ。 しかしバブルといっても25年前のことで、記憶して
いるのは今の40代以上だけだから、痛い目に遭ったことを
忘れて「安倍バブル」をあおる人々が出てくる。私も、かつて
バブルをあおったメディアの一員として、同じ愚を繰り返さな
いように当時の教訓を語り継いでおこう。」という言葉で始ま
っている。
しかし、何をもって今をバブルと断じるのかその根拠は何も
ない。
池田信夫にとって、3カ月で株が30%近く上がったというこ
とが今をバブルとする唯一の根拠である。
アベノミクスを批判するのは3か月で株が30%も上がるよう
な政策だからである。
そこには株価水準に対する考察や地価に関する考察は何
もない。
日本の株価は直近30%上がっても以前ピーク時の29%の
水準にすぎない。アメリカでは同期間に株価は5倍にもなっ
ており、今の段階で日本の株価をバブルと言うのは悪い冗談
か意図的な政策妨害としかいいようがない。
さらに、バブルの特徴である地価の上昇は発生しておらず
地価水準は最も高い東京区部でもピーク時の30%に達し
ていない。
池田信夫が今の段階で日本のバブルを主張するとすれば、
彼が本当のバカか意図的に政策妨害を図っているとしか
思えない。
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