本を代表していた企業の業績が大幅に悪化している。
日本人としてはこれらの企業に起死回生の復活を期待
したいのだは、残念ながらそうはなりそうもない。
シャープの社長はこの危機に際し、断腸の思いだが今
やらないと次の成長はない。上期に膿を出しながら下
期から再生する不退転の決意で臨むと人員削減につい
て語った。
人員削減を強行すれば再生も再成長も実現できる、と
受け取れる発言である。
しかし、そう簡単にいくはずがない。人を減らすだけ
で企業が再生も再成長もできるなら、多くの日本企業
がとっくに再生し、再成長の道を歩み始めているはず
である。実際は、そうなっていない。
むしろ、せっかくの日本企業の技術が従業員と共にラ
イバルである韓国や中国の企業に流出し、日本企業の
技術優位性は失われていく。
いくら法律で縛ってもリストラで解雇した従業員による
技術流出は防げられない。彼らも生きていかなくてはな
らないからである。
また、リストラによる失業者の増加は需要を国内需要を
減少させ企業の収益環境を悪化させている。
日本企業が不振なのは、商品の魅力でアップル等の世界
企業に劣り、生産コストでサムソン等に劣るからである。
日本企業は今やリストラではなく、経営力で復活を図る
べき段階である。
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