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2012年11月05日

農業問題は食糧問題でも経済問題でもなく、地方の問題として捉える必要がある。

読売新聞が社説で、豊作でも高値 矛盾だらけのコメ政策
見直せ、と主張している。

2012年産米の作況予想は4年ぶりの豊作で、収穫量は
需要を20万トン超も上回るコメ余りにもかかわらず価格が
は上昇したからである。

この要因はJA全農が、農家に払う前渡し金を引き上げたこ
とにあり、これがおかしいというわけである。

また、補助金政策により加工用米が不足し飼料用米が急増
していることにも批判的である。

確かに政府やJAの干渉によりコメの価格や供給が歪められ
てることは否定できない。

しかし、これを全て廃止し完全に自由化することが国益にプラ
スになるかというとそうではない。

農業問題は地方問題である。多くの地方においては農業は
重要な産業であり、そこで生活する多くの人々の生活の糧の
一部となっている。

地方経済が疲弊している中で、米作を中心とする農業を壊滅
させれば、地方では人は生活できなくなり、人々が都会に移動
せざる負えなくなる。日本社会は難民で溢れる一部の都会と、
荒れ果てた地方から構成される荒んだ国になってしまう。

現在の農業は確かに税金の無駄遣いであり、産業としても成
り立っていない。

しかし、地方で生活を維持できる産業を創出することなしに、
地方を支える農業を破壊すれば、日本全体の破滅につながる
ことは間違いないだろう。

農業問題を考える時は、産業としての農業だけでなく、地方社
会全体の在り方を考慮すべきである。


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posted by ドクター国松 at 13:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 農業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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