この背景には政治不信が大きく影響したと言われてい
る。
しかし、本当にこれでいいのだろうか。そもそも民主党に政権
が移ったのは自民党政治が国民の支持を失ったからである。
自民党は野党の間に当時の問題を克服したのだろうか。
とてもそうは思えない。復興増税や消費税増税への賛成を見
ても、相変わらず国民生活より官僚や財界の利権を優先する
姿勢は変わらない。
さらに、自民党の最大の問題は、ころころと首相が変わった原
因となった党内システムにある。つまり、権力が長老や派閥等
に分散しており、首相がリーダーシップを発揮できないことにあ
る。
今回の谷垣総裁の退陣劇を見ても、この体質は何も変わってい
ない。
これでは、安倍氏が口でどんなに言っても、いざ実現する段にな
ると再び尻すぼみに終わる可能性は高いと言わざるをえない。
戦後60年の自民党の体質は一朝一夕では変わらない。江戸幕府
に優秀な人材がいても近代化できなかったの同様に自民党では
日本は変えられない。
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