ている。
国内で高い失業率を抱え、需要が低迷し経済が縮小して
いる状況で、歳出削減、増税等の財政緊縮策を強行し、
国内需要を一掃縮小させている。
その効果はてきめんであり、財政緊縮策を採用した国家
の経済は縮小している、
EUもアメリカも、新興国でさえも世界中の国家が財政緊
縮に走りはじめている。自国の内需はあきらめ通貨安政
策をとることで経済は外需任せの政策をとっている。
自国については、緊縮財政で内需を縮小させる一方で、
輸出で国内経済を支えようというのである。
世界中がこのような政策をとって、世界経済が円滑にまわ
るはずがないことは誰にとっても明白である。
やがて、世界経済は破綻し、通貨安競争による貿易摩擦が
国家間の紛争を激化させることになる。
第二次大戦前の大恐慌の二の舞である。
世界の国が今するべきことは緊縮財政による財政健全化
ではない。財政危機恐怖症がもたらすのは世界の経済の
破たんと大戦争だけである。
むしろ、国債を大量に発行し中央銀行に引き受けさせるこ
とで各国が内需拡大に努めることである。
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