明の責任を負わせる改革案をまとめた。
これは、生活保護費を減らす目的があると思われるが、問
題はそんな簡単なものではない。
世界の多くの国は親族に扶養義務を課していない。生活に
困窮すれば最終的には国がそれを助ける。
日本においても、現行法では、扶養できる親族がいるかど
うかは生活保護受給の要件ではなく、自分の生活を犠牲
にしてでも成人親族を扶養しなければならない、という意
識は国民にはなく、実質的に適用もされていない。
今回の厚生労働省の改革案は生活に困窮する者があれ
ば親族は自分の生活を犠牲にしてでお扶養しなければな
らない、という方向に舵を切るものである。
これは、社会の在り方の根本を変えるものであり、国民的
な議論を必要とし、一片の法律で簡単に変更して良いレベ
ルの問題ではない。
また、親子間の殺人や家庭内暴力が多発していることから
見ても、親子や親族だから扶養義務があるといっても、納得
できない者も多い。
もし、本当に親族間の扶養を義務付けるのであれば、昔の
勘当制度を復活し、正当な理由があれば親子間の関係を
断ち切れるようにすべきであろう。
はげみになりますので、クリックをお願いします