いるが、それを聞くにつけ日本人の物忘れの良さに呆れる
ばかりである。
安倍晋三が産経新聞とのインタビューで、「宮澤喜一談話、
河野洋平談話、村山富市談話、すべての談話の見直しを
する必要がある」との認識を示した。ことをもって安倍の姿
勢を評価する声が聞かれるが、この男がかって日本の総理
だったことを忘れてはいないだろうか?
その時、安倍晋三は河野談話についてどう対応してきたのか
安倍内閣発足直後の2006年10月5日、安倍晋三首相は、
河野談話を「私の内閣で変更するものではない」とし、踏襲し
引き継いでいくことを明言した。
確かに安倍は「官憲が家に押し入って人さらいのごとく連れ
て行くという強制性、狭義の強制性を裏付ける証言はなかっ
た」などと答弁し、河野談話の強制性について修正が必要と
の考えを示唆した。
しかし、アメリカの各メディアから批判を受けると、堂々と反論
することはなかった。
訪米を控え、米ニューズウィーク等の取材に答えて、従軍慰
安婦問題について「人間として心から同情する。首相として大
変申し訳なく思っている」と改めて陳謝したうえで「彼女たちが
慰安婦として存在しなければならなかった状況につき、我々
は責任がある」と述べ、日本側に責任があるとの認識を示した。
さらに、2007年4月24日には昭恵夫人との同席という異例の
形で、CNNテレビのインタビューに応じ、安倍は「20世紀は数
々の人権侵害が行われた時代で、日本も無関係ではなかった。
慰安婦の方々に大変申し訳ないと思っている」と述べ謝罪を行った。
権限と責任のある首相就任時にこのような対応をとった男が、
今責任の無い立場で河野談話を見直すと言っていることに
どれだけ信頼がおけるだろうか。
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