に逆進性は存在しない」と書いている。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120604/232920/?P=1&ST=life
会員になれないと読めないが、無料なのでぜひ読んでもらいた。
財務官僚の庶民感覚から遊離した頭デッカチな論理がよくわ
かる好事例である。
この論文で彼は、消費税批判としてよく言われる消費税の逆
進性(低所得者ほど負担が重い)を否定しようとしている。
そこでまず、彼は生涯賃金に対しその額に関係なく一定の
率をかける比例賃金税だけの社会と消費税だけの社会で
は生涯を見れば消費に回せる資金は同じになる。
(賃金税20%と消費税25%のケースで同等)
収入が多寡に関係なく比例賃金税でも消費税でも生涯の
税負担額は同じであり、消費税だけが特に逆進性があると
は言えないと主張する。
そして、消費税が逆進性があると見えるのは人生の一時期
だけを見るからだと断言する。
彼は生涯消費額を人生で割り毎年の消費額を算出し、その
額を時々の収入で除して税負担率を算出しこう主張する。
(本来決まっていない生涯消費額を人生で割って毎年の消
費額を算出すること自体詭弁でしかない)
収入の少ない時期に消費税額を収入で割るから税負担が
重いように感じるだけで、生涯を通じれば負担率は一定で
あり、逆進性は存在しない。(最初から一定率で生涯消費額
を決めているからそうなるのは当然)
皆さんにはこの理屈がいかにおかしいかすぐにわかると思
います。
まず、比例賃金税を存在しません。それは、生存するために
最低限必要な生活費が存在し、それを下回る可処分所得に
なるような税金はとれないからです。
また、高所得者は消費税増税分を生活に大きな犠牲を払う
ことなく吸収できますが、最低限必要な生活費ぎりぎりの収
入しかない者にとって消費増税は死活問題です。
家族の健康か子供の将来を犠牲にしないと消費税増税分
を負担できません。
低所得者への負担が重くなる逆進性は実際の生活の変動
で判断すべきものであり、数字だけでみるべきものではあり
ません。
財務官僚が、このように庶民の生活と遊離した頭だけの理
屈で政策を決定指定しているとすれば、日本国民の生活が
いつまでたっても良くならないのは当然のことです。
彼も3年程度は年収240万円程度で生活してみるべきです。
そうすれば、こんなばかな理屈を言わなくなるでしょう。
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