消滅して以来デモらしいデモは久しくなかったので、より
注目を集めている。
しかし、原発再稼働反対で騒いでいる限りこのデモが日本
の改革に結びつく可能性はほとんどない。
政府側の対応が不味いことは否定できないが、現時点で
電力が不足してもいいから、原発を再稼働すべきでない、
という主張は日本経済だけでなく、日本国民にとっても大
きな不利益をもたらす。
今後の電力政策を考える上で原子力発電を廃止する、と
いう方向は合理的な検討の範囲であるが、今すぐに原発
を止めるというのは単なるヒステリーにすぎない。
昭和40年代の生活にもどれば、原発がなくてもやってい
けると主張する精神論者もいるが、そんなことは不可能で
あり、世界が前に進む中で日本だけが過去に戻ることはで
きない。
いくらデモで騒いでも、原発を即時廃止し昭和40年代の生
活水準に戻るという主張は国民の多数の指示は得られない。
結果、デモは単なるお祭りで終わるか。かっての学生運動の
ように過激化し消滅するかいずれかの道をたどるだろう。
同じエネルギーを使うなら、消費税増税反対のために使う方が
よほど生産的である。
日本経済が低迷している中で、既得権には何ら手をつけず、国
民だけに負担を押し付け、その税金でまたまた既得権者を潤す
ための役に立たない公共投資を強行しようとしている政府。
これに反対してこそデモは意味を持ち、日本を変える行動へと
繋がる可能性を持つ。
原発再稼働反対のマスターベーションデモをしている限り、政府
はやかましい雑音として聞き流しているだけでいい。
政府が恐れているのは、反増税の国民運動である。反原発デモ
は本来の問題から国民の目をそらすだけのものである。
はげみになりますので、クリックをお願いします