者はユーロにとどまれない。
ユーロの最大の欠点は、国家が通貨に対するコントロール
機能をもたないことである。
紙幣のような価値を持たない通貨は国家の強いコントロー
ルと単一の財政、単一の経済を前提として機能する。
細かく細分された財政と経済圏に共通の通貨を採用する
ことは、そのこと自体が矛盾である。
相対的に経済や財政の強い国はますます強くなり、弱い
国は弱くなる。
ギリシャが抜ければ、次に弱い国がターゲットとなる。これ
は必然であり、ユーロが安定することは絶対にありえない。
ユーロが健全に生き残る道は、財政の統合以外にない。
最低でも共同債による資金調達が可能でなければなら
ない。
最大の恩恵うを受けているドイツがそれを受け入れない
ならばユーロはいずれ解体する。
ギリシャは最初にユーロから出るべきである。現状でユ
ーロにとどまるかぎり、ギリシャは財政的には緊縮財政
を強制され、経済的には永遠に弱者でありつづけるしか
ない。
ユーロから脱退し、一旦国家の仕組みを廃墟にすること
で、ソ連崩壊後のロシアのように、大いなる混迷の後20
年程度経過すれば、再び復活できる可能性がある。
ゆっくりした確実な死を待つより、思い切って環境を
変えるのが生き延びる唯一の道であることは昔から
証明されている。
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