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2012年05月24日

ユーロはドイツだけに有利な欠点通貨、ギリシャはユーロ離脱すれば20年で復活可能だが、ユーロにしがみ付くと100年衰退する。

案の定ドイツはユーロ共同債に否定的である。これでは弱
者はユーロにとどまれない。

ユーロの最大の欠点は、国家が通貨に対するコントロール
機能をもたないことである。

紙幣のような価値を持たない通貨は国家の強いコントロー
ルと単一の財政、単一の経済を前提として機能する。

細かく細分された財政と経済圏に共通の通貨を採用する
ことは、そのこと自体が矛盾である。

相対的に経済や財政の強い国はますます強くなり、弱い
国は弱くなる。

ギリシャが抜ければ、次に弱い国がターゲットとなる。これ
は必然であり、ユーロが安定することは絶対にありえない。
ユーロが健全に生き残る道は、財政の統合以外にない。

最低でも共同債による資金調達が可能でなければなら
ない。

最大の恩恵うを受けているドイツがそれを受け入れない
ならばユーロはいずれ解体する。

ギリシャは最初にユーロから出るべきである。現状でユ
ーロにとどまるかぎり、ギリシャは財政的には緊縮財政
を強制され、経済的には永遠に弱者でありつづけるしか
ない。

ユーロから脱退し、一旦国家の仕組みを廃墟にすること
で、ソ連崩壊後のロシアのように、大いなる混迷の後20
年程度経過すれば、再び復活できる可能性がある。

ゆっくりした確実な死を待つより、思い切って環境を
変えるのが生き延びる唯一の道であることは昔から
証明されている。



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posted by ドクター国松 at 14:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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