める与党が敗北を喫した。
おそらく、スペインイタリアでも選挙があれば現政権が大敗
することになるだろう。
その結果、ユーロ危機は拡大し最終的にはユーロの廃止、
EUの解体の可能性も否定できない。
現在、ドイツを中心に進められている緊縮財政は、政府や
マスコミがどんなに推奨しようが国民の支持を得ることは
できない。
その最大の理由は、緊縮財政には希望が無いからである。
日本でもそうだが、ヨーロッパでは日本以上に、グローバル
経済拡大の影響を受け中産階級没落の流れがスピードを
増している。
国家財政の悪化の原因の一つの要因が手厚い社会保障に
あることは否定できない。しかし、国家財政の悪化をもたらし
ている最大の原因はグローバル経済の進展で国家が企業
から当然徴取すべき税金や社会保障費をとれなくなったこと
にある。
さらに、グローバル経済の影響で、失業率が増加し賃金も低
下傾向にある。その上税や社会保障負担は増加するばかり
である。
緊縮財政は失業問題の解決にならないし、国民負担が減る
わけでもない。
負担は国民の身に集中し、グローバル経済を謳歌する
金持ちや金融資本はますます収入が増え負担は減る
ばかりである。
こんな政策を推し進めても国民は夢も希望ももてない。
これで政府が選挙に勝てるはずはなく、その結果が今
回のフランス大統領選であり、ギリシャの選挙である。
国民が夢の持てる政策を実施できない限り、これから
ますますヨーロッパは乱れその影響は世界に飛び火
するであろう。
はげみになりますので、クリックをお願いします