結果は無罪であったが、中身をみると限りなく黒に近い灰
色であった、というのが大方の見解である。
しかし、司法判断はそれでいいと思う。黒と断定する証拠が
なければ無罪とするのが司法の本来のあり方である。
その判決を受け民主党では小沢氏の復権が波乱の種とな
っている。起訴されたから党員資格停止にしたのだから、無
罪判決を受ければ党員資格を回復するのは妥当な判断であ
る。
前原某のように、控訴されたらダメというのは適切でない。その
ようなことを認めたら、どんな罪でもデッチあげて政敵を告発
することで相手の政治生命を奪うことができる。
日本の裁判は時間がかかるのが常識であり、濡れ衣でも検察
が最高裁まで粘れば10年以上相手の政治活動を妨害でき、
事実上起訴するだけで政敵の政治生命を奪うことができる。
一審で無罪となれば、次で有罪の判決が出るまでは無罪と
して取り扱うべきである。
また、自民党が国会で証人喚問すると息巻いているが、そも
そも国会の仕事は国会議員を弾劾することではない。
国会議員を選ぶのは国民であり、国会が議員資格について
とやかく言うのは筋違いである。
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