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2012年04月12日

日本の組織に内在する治らない病

ダイヤモンドオンラインで、日本からジョブスが生まれない
4つの理由という記事が書かれている。
http://diamond.jp/articles/-/17109

記事では次の4つがあげられている。

練磨・改善の徹底追求
成功体験の再生産
最前線の実情を無視した上層部の意思決定
異なる意見やアイデアをつぶす組織風土

この体質は戦前から現在にそのまま受け継いでいる日本の伝
統的な病である。

この病は軍隊や官庁という公共組織だけでなく、大企業から中
小企業に至る民間にも色濃く受け継がれている。

練磨・改善の徹底追求は日本企業の従業員の技術水準の高
さに直結し日本企業の強みを構成する。

徹底的に過去の成功事例から生まれた従来の最善のやり方を
身に着けることを要請される。その過程で新人や未経験者が
全く異なる発想で、これに疑問をはさむことは許容されず、異な
る意見やアイデアは一顧だにされず、強硬にそれに拘れば潰さ
れてしまう。

改善の追求といってもあくまでも従来の仕組みの延長線上にあ
るものだけがその対象となり、180度異なるような発想が採用
されることはまれである。

日本の上層部が最前線の実情を無視した意思決定を行うのは
何ら不思議なことではない。多くの企業の管理職が部下の仕事
を厳密には把握していないのである。

渡しの経験では、超過勤務が多くて悩んでいる企業の管理職の
多くが、何故自分の部下がそんなに残業する必要があるのか正
確には把握していない。

個々の部下の仕事の内容、処理の仕方を時間単位で厳密に把
握できている管理職はまれである。仕事が何となく完了していれ
ば、個々の部下の仕事内容を細かく理解する必要を感じていな
い管理職が大部分である。

この点は経営層も同様である。個々の業務の具体的な内容を
理解せずに、意思決定を行うので当然実情を無視した意思決
定が行われることになる。

管理の緻密化とシステム化という点において日本企業は欧米
企業に遠く及ばない。


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posted by ドクター国松 at 13:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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