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2012年04月04日

緊縮財政で衰退への道を突き進む欧州の国民を犠牲にした壮大な実験

財政再建原理主義者が支配する欧州では緊縮財政強制の嵐
が吹き荒れているが、その結果欧州経済はさらなる悪化を続
けている。

景況調査によると、3月には製造業部門の収縮が地中海周辺
諸国からドイツ、オランダなどの経済力のある国にも波及し、
EU統計局によれば、ユーロ圏の失業率は2月にユーロ導入後
の最高を記録した。
 

ユーロ圏周辺国の大規模な緊縮財政の影響を相殺するために、
経済が相対的に健全な国は成長を志向した政策を取らないと、
緊縮財政だけでは経済成長は不可能である。 

しかし、EUを指導するECBやドイツは依然として、同圏の債務
危機に終止符を打つには緊縮財政と長期的な経済構造の見直
ししかないという考えを変える気配はない。

米カリフォルニア大学バークレー校のブラッド・デロング経済学
教授は、金利が低い不景気時においては、リセッションを長引
かせる支出削減は税収を減らし、当初の支出削減の効果を台
無しにすると主張している。

今回のEUの不景気下の緊縮財政は、EU国民の犠牲で経済理
論の妥当性を確認する壮大な実験である。

せっかくEUは大きな犠牲を払い実験してくれているのだから、
我が国としては注意深く観測し教訓とすべきである。




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posted by ドクター国松 at 09:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 財政健全化という病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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