橋下徹大阪市長は5日、東日本大震災のがれき受け入れ
に関し「みんなで負担しなければならないところは負担すると
いう当たり前の話が憲法9条の精神で吹っ飛んでしまってい
る」と指摘、9条の価値観に否定的な見解を示し、受け入れ
阻害の要因になっているとの持論を展開した。
これについては批判も多いが、事実をついている。少なくとも
日本人の精神年齢が幼稚な一つの要因であることは間違い
ない。
憲法9条は国際紛争解決の手段として戦争、武力による威嚇、
武力の行使を放棄し、さらに、陸海空軍その他の戦力を保持し
ない。国の交戦権は、これを認めない、としている。
しかし、北朝鮮や中国との対立を目の当たりにし、今では日
本人の多くは話し合いだけで紛争が解決できないことを理解
し、アメリカが背後に控えていることが北朝鮮や中国への抑
止力になっていることを理解している。
しかし、自分の国を自分たちで守るという気概は見られない。
憲法がそれを禁じていることが、いい隠れ蓑になっている。
いざとなれば武力行使できる準備は必要だということは理解
しているが、自分たちでそれをするのは嫌で、アメリカにお願い
したい、という発想である。
これは、がれき処理が必要なことはわかるが、自分のところに
もってくるのは嫌だ、という思考と同様である。
日本人には幼稚な思考パターンがある。嫌なことは自分がしな
くても誰かがしてくれるという思考である。
さらには、嫌なことが発生した時の対策を考えるのではなく、嫌
なことは最初から発生しないと決めつけ何も考えないことである。
日本が攻撃を受ける可能性はゼロよりはかなり大きい。しかし、
その時日本はどうするのか、政府も国民もそのような可能性に
ついて十分考え準備している気配はない。そんなことは起こらな
いだろうと高をくくっている。
憲法9条の存在が、日本人の視野を狭め、合理的な大人の思考
をすることの障害となっている。
自分の身の安全を守ることを「他人任せにしている今の日本は、
自らは武力をもたず雅に生き、治安維持のような血なまぐさい
仕事を武士に丸投げし、結局は衰退した平安貴族のようなもの
である。
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