取引制度への参加を義務付けたことに中国が反発、排出権を
巡る支払いに一切応じない姿勢を取ったことからEU・中国間の
外交問題に発展している。
EUは今年、除外されていた航空機にも排出権取引への参加
義務を拡大。欧州以外ではEUに乗り入れる日米中など62カ
国の会社が対象となった。
しかし、排出ガスと温暖化の関係が不明確であることは別にし
ても、排出権取引が温暖化ガスの削減に貢献するか否かにも
疑義がある。
商品先物取引や為替の先物取引が、本来価格と供給の安定を
目的として始まったにも関わらず、投機筋のターゲットとなり、か
えって企業や社会に不安定をもたらしていることは衆知の事実
である。
今回、排出権取引を拡大し義務化する流れは、産業界や社会に
とってさらなる不安定要素を増やすものである。
EUが自分たちの勝手な価値観を世界に強制する行為はEUの
驕りであり横暴である。
今回の中国の対応は従来の欧米中心の独善的な世界秩序に
挑戦するものであり、支持に値する。
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