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2012年02月08日

下山の思想では日本の危機は脱却できない。

日本の成長を登山にたとえ、下山することの大切さを説いた本
「下山の思想」が売上ランキング1位になり話題になっている。

永遠に続く登山というものはなく、私たちの時代はすでに下山に
さしかかっているという。この下山こそが登山のもっとも大事な局
面であると、書かれているらしい。

私はこの本を読んでいないし、読むつもりもないので、本の内容に
ついて評論するつもりはない。

ただ、本の紹介分を見ただけであるが、どうも気に食わない。

一時期、低成長時代の生き方、について書かれたたくさんの本が
出版された時期があったが、その時代に感じた不愉快さを思い出
した。

日本の高度成長が終わり、低成長が定着した時代、「日本はもう先
進国になったのだから、ヨーロッパのような低成長で成熟した社会
を目指すべき」という趣旨の書籍がヒットしていた。しかし、それから
日本は少しも良くなっていない。

先進国だからもう成長は期待できない、というあきらめだけが残り、
結果的に先進国である欧米の成長にも取り残され、今日の不満に
溢れた不幸な社会をもたらした。

日本の現状を下山にたとえ、それを肯定する姿勢にも同じような
うさんくささを感じる。

このまま下山して日本はどこに向かうのか、人口減の停滞社会を
継続し、世界から忘れ去られた国家になってしまうのか?

下山として今の日本の現状を肯定するのではなく、新たな方向転
換をこそ日本は選択すべきではないだろうか。


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posted by ドクター国松 at 11:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本を元気にするには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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