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2012年01月04日

日本の国会システムの欠点

日本の政治が何一つ満足に機能しないのは、指導者
としての首相の資質の無さによるものが大きいが、
もっと根本的な問題としては、日本の政治システム
が欠点だらけであることがあげられる。

その重要な要素が国会である。議員内閣制であるか
ぎり首相は衆議院の過半数の支持を受けているのが
ふつうである。しかし、参議院の支持を受けているか
否かは別問題である。

現に、今は衆議院と参議院で与野党が逆転しており
参議院で首相は過半数を有していない。

その結果、予算を除く法案において野党が徹底的に
反対をすれば制度的にはその状況を解消する手段
がない。

衆議院を解散し総選挙をして与党が勝利しても、参
議院は何も変わらない。参議院には解散が無いから
である。

一応、衆議院で政府が国民の支持を受けたのだから、
参議院も無茶な反対はしないだろうという、あいまいな
良識を期待しているだけであり、もし総選挙後も参議
院が反対の姿勢を変えなければ、政府には参議院の
任期満了がくるまで何の打つ手がないというのが実態
である。

日本の政治システムはあたかも原子炉が津波による
電源喪失を想定していなかったと同様に、与野党ねじ
れ状態による野党の徹底的な反対を想定していない。

このような不完全かつ無責任な政治システムが戦後
機能してきたのは、自民党支配が安定していたから
である。

与党の安定支配が期待できなくなった今、日本は政
治システムを見直さないと、今後大きな危機に直面
した時に致命的な政治不全に陥る可能性がある。


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posted by ドクター国松 at 10:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 強いリーダーの実現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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