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2011年12月02日

補助金が役に立たない理由

大震災からの復興のために政府が用意した補助金
が機能していない。

被災地の多くの企業が補助金を活用して復興を
図ろうとしたが、使い勝手が悪く使えない。

そもそも官僚が考えた補助金というものは、今回の
震災対応分だけでなく、ほとんど役にたたず、税金の
無駄遣いにしかならない。

その理由は簡単である。補助金の仕組みを考えるのは
キャリア官僚であるが、彼らは経済や社会の実態、企
業や補助金対象業種の実態について何も知らない。

頭の中の机上の理論だけで補助金の仕組みを考える。
彼らが最も力を入れるのは不正流用を防ぐことである。
得意の緻密な頭脳を活用し、重箱の隅をつつくように
悪用される可能性を全て排除しようとする。

結果出来上がった補助金の利用条件は、現実に合わ
ない使い勝手の悪いものとなり、本当に必要としている
事業者には利用できないものとなる。

これをさらに利用しがたくしているのが、窓口となるノン
キャリア官僚である。彼らは責任を回避するため一字
一句細かく利用条件を満たすことを要求するだけでなく、
自らの権力を誇示するため往々にして条件を曲解し、
不必要に細部にこだわる。

結果、役所と親しい事業者に補助金が集中して利用
されることになり、当初の目的にはあまり寄与せず税
金の無駄になる。

今回の大震災からの復興補助金のようなものは、可能
な限り利用しやすいようにすべきだが、官僚主導では
それは不可能であり、政治がもっと主導権を発揮すべ
きである。

そもそも補助金などというものは全てムダといって過言で
ない。財政が不足するなら、どんな名目であれ全ての補
助金を廃止すべきである。

1/2の補助金をもらって作るようなものは、元々補助金を
もらわなければ、1/2の費用で作ることができる。

複雑な補助金の受給条件を満たすだけで費用は倍になる。




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posted by ドクター国松 at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官僚政治からの脱却 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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