イン、さらにはフランスに広がる勢いを見せている。
ECBや政策当局が各国の財政健全化に拘ってい
ることが投機的資本に攪乱のチャンスを与えている。
頑ななECBはプライマリーバランスが黒字のイタリア
に対しても、国債を買うことはイタリアの財政健全化
の妨げになるとして、金利上昇を放置している。
このまま放置すれば、イタリアだけでなく、スペイン
フランスも金利上昇で資金調達に支障をきたす危険
性が生じる。
そうなれば、ユーロは崩壊し、ヨーロッパは未曽有の
混乱に陥ることになる。
大方の見解は、ECBは国債買い入れに追い込まれ、
結果的にヨーロッパの危機は回避されるとみているが
ECBやドイツの頑迷さは、1929年と同様の失敗を引
き起こす可能性は否定できない。
過去において世界中で大量虐殺をおこなったヨーロッ
パが自滅するのは勝手にすればいいことだが、リー
マンショック時のように日本が巻き込まれ被害を受ける
ことはできるだけ避けたいものである。
政策当局には日本への波及をできるだけ少なくする
方策を考えてほしいものだが、無能な日本の政策当
局にはあまり期待できない。
しかし、ヨーロッパが衰退し取るに足らない存在にな
れば、過去彼らに搾取され殺されたアメリカやアフリ
カ、アジアに存在した多くの原住民にとって何よりの
鎮魂歌になるだろう。
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