は資金調達を困難にし国の財政を危うくする。
しかし、よく考えればこれはおかしな話である。
イタリアのプライマリーバランスは黒字である。
つまり年間の余裕で十分に債務返済が可能であり、
普通に借り換えができれば返済の懸念はまったくない。
返済の心配の無いユーロ債が7%の利回りで売られて
いれば買いが殺到しても不思議でない。
しかし、何故かイタリアの国債は敬遠され資金調達に
支障をきたしかけている。
その原因は財政健全化という名の魔女狩りである。
何ら返済の心配が無いにもかかわらず、勝手に決めた
財政健全化水準に達していないというだけで、不当に
批判され売り煽られている。
何の根拠もないのに魔女と言われ迫害したヨーロッパ
中世となんと似ていることであろう。
元々狂信的な性向のあるヨーロッパ人は勝手に存在
しない脅威を作り出し迫害したがる傾向があるらしい。
元々何の問題も無いのだから、どんなに頑張っても今回
の問題は解決しない。解決するのは、ヨーロッパの狂信
者が財政健全化幻想からめざめるときである。
ヨーロッパ文化は時々ヒステリックな過剰反応をおこすが
今回のヨーロッパの騒動もその一環であり、日本はその
幻想に巻き込まれず距離をおくことが大切である。
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