さなどに不満を持った市民が抗議を続けており、若
者を中心に1000人以上が集まり、「ウォール街を
占拠せよ」と書かれたプラカードを掲げるなど、アメ
リカ政府や金融界に対して抗議の声を上げた。
アメリカ人の関しては、アメリカンドリームという甘い
夢にだまされて、いいように騙されている愚かな大衆
というイメージを持っていたが、金融資本家を筆頭と
する支配階級にとことん搾取され、ようやく目が覚めた
ようである。
アメリカで発生し、世界標準の名目で他国に強制され
てきたアメリカ型資本主義は、富める者にさらなる富を
集中し、中産階級を絶えず没落させ、ごく少数の大金
持ちと大多数の貧乏人を量産する社会システムである。
この社会変化はアメリカ標準を押し付けられた日本に
おいても顕著であるが、本家本元であるアメリカでは
決定的な所得格差が生じている。
なぜ、アメリカ人はそのような不合理なシステムを甘受
しているのか不思議に思っていたが、ようやくアメリカで
も抗議運動が起きはじめた。
日本もアメリカ化が進んでおり、いずれ同様の行動が
おきると思われるが、日本が第一にすべきことは、日本
の政治のアメリカ離れでなければならない。
第二次大戦後、日本はアメリカの半植民地であったが、
アメリカの日本への政治的干渉は1990年代以降特に
顕著であり、その結果日本においても社会格差が拡大し
失業者が増加し続けている。
日本は何よりもアメリカからの実質的な独立を確保する
必要がある。
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