本国総理大臣の影が薄く、何ら効果的な政策を実
行出来ないのと比較し、橋下知事は何故強いリー
ダーシップを発揮できるのか。
当然、個人的資質の違いはある。橋下氏の能力の
高さと行動力は定評がある。
しかし、それだけではない。総理大臣との違いは
直接選挙民から選ばれているか否かの違いである。
議員内閣制では、同僚議員の最大公約数的な政策
以外は提案が難しい。大阪都構想や公務員条例等
橋下知事が提案し、物議をかもしているような政策は、
既得権勢力とのしがらみがなく、直接選挙民から選
ばれ選挙民にだけ責任を持つ指導者からでないと生
まれてこない。
また、政策を実行するには議会の賛成が必要となる。
民主党も大阪維新の会も議会で過半数をとっている
が、代表と党員の力関係が異なる。
民主党にとって野田氏はたまたま力のバランスの中
で選ばれただけであり、全員が全面的に支持してい
る人物というわけではなく、民主党員の中には野田
氏の考えに反対する人物も多い。
橋下氏と大阪維新の会は異なる、橋下氏あっての
大阪維新の会であり、ほとんどの場合橋下氏の政
策が大阪維新の会の政策となる。
日本がダイナミックな変換を遂げ、この危機から脱
出するには強い指導者の存在は不可欠である。
その第一歩は、政策で結ばれた既得権勢力としが
らみのない政党を結成し、強いリーダーがその党を
指導することである。
勿論、強い指導者は時として民衆と遊離した独裁
者を産む危険性をはらんでいるので、いつでも国民
がその審判をできる制度上の安全装置の整備が
欠かせない。
いずれにせよ、今までの既得権勢力に依拠する政治
では、日本の明るい未来は期待できない。
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