この危機的状況で内部で争いをしている場合か、
菅首相に全員が協力して震災対策を優先すべきだ
というものである。
一見正論に見える。
しかし、こういう主張をする人は組織というものを良く知らない、
と断ぜざるをえない。
リーダーにリーダーとしての資質があり、その不得意な専門
分野を周囲のメンバーが補完する、とうことは可能である。
歴史的にも多くの有能なリーダーは周囲に有能な人物を集
めその才能を利用し意見を用いて大事を実現した。
しかし、リーダーにリーダーとしての素養が無い場合それを周囲
の者が補完することは不可能である。
可能な方法は、リーダーの地位は名目上そのままにして、実権は
何も与えず、別の素養のある者が実質的にリーダーになることだ
けである。
しかし、菅という男はそのような名目だけの立場で我慢できる男で
はない。自らの資質の無いことを認めるにはプライドが高すぎるの
である。
リーダーとしての素質の無い者がリーダーとしてふるまえば、周囲に
どんな有能な人材を集めても組織は機能しない。
サラリーマンなら誰でも実感できることである。
次に誰が首相になるのか、他に見当たらないという意見がマスコミで
良く言われる。しかし、菅にリーダーとしての資質も資格も無いことは
既に証明されている。
まず菅をその地位から追うことが日本の国益である。小沢も谷垣も
リーダーにするのに問題があるとすれば、解散総選挙以外にない。
大震災で混乱があっても選挙ができないわけではない。既存のリー
ダーに人がいないとすれば、密室での新リーダーの選出ではなく
選挙を行い、新しい人材が表に出る機会を増やすべきである。
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