9日行われた党首討論で、菅首相は2012年3月末ま
でに増税関連法案の国会提出を目指す意向を表明し
た。
一方で、実施する前に国民の判断を仰ぐとも言ってい
る。
これは財務官僚の発想である。財務官僚は消費税の
導入と増税を実施するために、これまでも多くの内閣
を犠牲にしてきた。
今回は沈没寸前の菅内閣を利用して何が何でも消費
税の増税を実現しようと企んでいる。
財務官僚による消費税増税策による直近の犠牲者は
橋本龍太郎元総理である。
国民的人気の高かった橋本龍太郎は、多額の景気
対策資金の注入により、ようやく上向き始めた日本景
気の回復を過信し、財務省の意向に沿い、(時期尚早
との多くの良識ある者の意見を無視し)村山内閣当時
に成立した消費税の増税を強行した。
その結果、回復基調にあった日本経済を壊し、それま
で景気回復のために投じた多額の税金を泡のごとく消
し去ってしまった。(これが今日の財政悪化をもたらした
大きな要素の一つ)
この失敗により政権の座から追われ、ようやく自らの過
ちに気付いた橋本龍太郎は、これを挽回するために再
度総理の座を目指したが、財務省の支持を受けた小泉
純一郎に敗れ失意のうちにこの世を去った。
今回また、財務官僚はもう先のない菅総理に対し、「消
費税増税のための環境を整備し、日本の財政危機を解
決する道を開いた総理ということで後世に名を残すこと
ができる。」云々の甘言をささやき、単純な菅直人を誘導
し消費税増税路線に導いたことは容易に想像できる。
菅政権に増税法案を作らせ、その後衆議院を解散し民
意を問う、というのは正に財務官僚が考えそうなプラン
である。
次の選挙では十中八九民主党は敗北する。となると常
識的に考えれば、次に政権をとるのは自民党であると
みて間違いない。
元々消費税の増税を主張する自民党が勝利すれば民
主等時代に成立した消費税増税法案が廃案になること
はなく、消費税増税は実現する。
万一民主等が勝っても当然消費税増税は実現する。
どちらが勝っても消費税は増税にあり、総選挙の後だ
から国民の信任も得たことになる。
これを姦計と言わざるして何を姦計ということができる
だろうか。
我々増税反対勢力ができることは、予算案の不成立
(当面暫定予算でいい)、または統一地方選で民主党
の大敗北をもたらし、増税法案成立前に菅政権を崩壊
させ、総選挙に持ち込むことである。
はげみになりますので、クリックをお願いします



